金沢を訪れるのは15年ぶりで、新幹線開通で駅前が様変わりしていた。「鼓門」と名づけらた、木でつくられた門のモニュメントがあるのだが、柱の部分が、直線の軌跡で描かれる線織面の一種・一葉双曲面(ふたつに分離していない双曲面という意味)になっていた。神戸のポートタワーと同様のかたちだ。
折り紙研究の頭になっていた二日間だったので、帰りの車中で、あの曲面は単純な折り目の繰り返しでも近似することができるんだよなあ(写真右)、という方向に考えがいった。折り紙作品としては、ジェフ・バイソンさんの「ビュンビュンバネ」がある。そして、川崎さんの最近の研究(「二等辺三角分割に基づくつる巻き折り」)も考えると、繰り返しの折り目をどうつけるかなど、同種の折り目にはまだ面白い発展があるかもしれない、とも思ったのであった。
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