バッタリ出会う
2010-05-16


昨日、カルチャーセンターで、「広がる折り紙の世界」という講義をしてきた。さまざまな関心を持ったひとが来ているので、的のしぼりかたが難しかったが、まあまあ、うまくいったと思う。

 で、話は変わって、その帰りの話である。
 帰宅途上、調布駅前の真光(しんこう)書店に寄ると、NHKのテレビ小説『ゲゲゲの女房』関連で店頭に設けられた水木コーナーに、自著を点検(?)する水木しげる大先生(おおせんせい)ご本人がいらっしゃっていた。カメラ付き携帯電話で一緒に写真を撮るひととか、握手してくださいというひともいたが、多くのひとは遠巻き。
 真光書店に大先生が出没するという話は聞いていた。(出没って妖怪みたいだけれど) そして、わたしもちょくちょく顔を出す店なのだが、調布に住んで十数年、お見かけしたのは初めてだった。
 天才・奇才としか言いようのないひとなので、以前お会いしたさいにも、その佇まいの放つオーラにあてられ、舞い上がってツーショットの記念写真も撮れなかったが、今回も、本を買ってサインを貰おうかなどとも思ったが、切り出せずじまいだった。(そのさい、棚を見回して、すでに持っているはずだが『鬼太郎夜話』文庫版の表紙の絵が「道祖神」(丸石ではない)であることに気がついた)

 昨日は、わたしも、カルチャーセンターで、ネット上でしか会ったことのないひとに会ったり、もっともらしい顔をして自著にサインなんかしてきたのだが、立場変わってサインを頼む側になると緊張するのであった。
 書店では、最近ほとんど会っていなった天文台のKさんにもひさびさに遭遇。なぜかひそひそ話のように、「水木しげるさんがきてますね」と伝えた。
 というわけで、昨日は遭遇の日であった。

 で、けっきょく、まったく関係ない本を買ったのだが、「カバーをつけますか」の問いかけに、いつもの癖で、「カバーも袋もけっこうです」と答えたあと、「ああ、そうだ、いまなら、大先生デザインのカバーだった」と気がついた。

 なお、NHKの『ゲゲゲの女房』は、全回視ることはできていないが、観ごたえがあるとの評判のようで、わたしが視た回もはずれはなかった。視聴率も上昇中ということで、水木ファンとして慶賀にたえない。
 これからの展開で気になるのは、つげ義春さんをモデルにしたひとはでてくるのだろうかということだ。桜井昌一さんぽいひと(役名の戊井が、桜井さんの本名・辰巳→戊亥だということにいま気がついた)はでているし、昨朝は、『ガロ』の編集長になる長井勝一さんらしきひとも…、って、マニアだなぁ わたしも。
[折り紙]
[もろもろ]

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