『時の地図』
2013-02-03


最近出た『宙の地図』を読む前に、数年前に評判になった、シリーズ第一作の『時の地図』(フェリクス J.パルマ著 宮崎 真紀訳) )を読んでいると、以下のような記述があった。文中、ウエルズというのはのSFの父・H.G.ウエルズで、この物語の狂言回し役である。 折りヅルの折り目を広げて、どういう手順で作られたのか探る人のように、ウエルズもいまの自分が形成された瞬間を分解し、製造過程で付け加えられた部品を見つける方法を知っている。実際、なにかができあがるまでの節目節目を記録した樹系図をたどるのが昔から好きで、気が向くとよくやっている。
折り紙モデルを、工程の連鎖として見ているわけだが、折り紙マニアは、むしろそれを、一瞥可能な全体構造として見ることのほうが多い。そこではプロセス(≒時間)が捨象されるのである。
[折り紙]

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