まきば公園の線量計
2011-08-08


禺画像]
1週間ほど前、山梨県が、甲府駅や北杜市のレストランなどに、リアルタイムの線量計を設置したというニュースがあった。県に関係ある北杜市のレストランというのはここのことかな、とあたりをつけて、昨日、自宅山荘から遠くない北杜市大泉の県営農場にある「まきば公園」に寄ってみたら、当たりだった。直径30cmぐらいの球形の電光掲示装置が設置してあった。表示文字が回転する妙に凝った機械だった。

 まきば公園は、標高約1300mである。[このページ]の図5から、宇宙線の線量を見積もってみると、標高約1300m地点(標準的な気圧は約870hPa)は、約0.04μSv/hになる。大地からの放射線もあるので、表示されていた0.038μSv/hはかなり低めである。ガンマ線のみの測定による(宇宙線は中性子線が案外高いようだが、普通の線量計では測定できない)ためと、出入り口付近とは言え、機械が室内にある(検出機は表示器のやや下にあるらしい)ためと考えた。
 で、わたしは見落としたのだが、一緒に見に行った妻によると、「宇宙線の影響を省いてあります」旨の注意書きもあったという。測定値をそのまま出さずオフセットを引いているというより、標高が高くなると影響の大きくなる、測定できていない中性子線の約0.02μSv/hを含んでいないという意味と推定した。

 他の汚染マップなどを見ても、福島第一から漏洩した放射性物質の影響が、山梨県においては低いのはたしかだと思うが、こういう広報的な線量計だけではなく、この事態になった以上、すべてのアメダスポイントで線量を計るぐらいでもよいのではないかとも、あらためて思った。
[もろもろ]

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