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『秘傳 萬尾亀折形』その三。『千羽鶴折形』の代表的作品のひとつと思われる「巣籠(すごもり)」と同じような手法を、亀に適用してみた。巣籠というのは、主に鳥に関して言うことで、亀には変なので、造語だが、「背子守」(せこもり)とした。
背子守
甲羅より 籠れる手脚を 出で伸ばし 子守りの温もり 愛のメモリー
『千羽鶴折形』の、作品につけられた狂歌は、親子のようなかたちの『巣籠』でも、「襟もとへ顔をすこもり はづかしや けふ水あけと 祝ひ初てき」と、艶っぽいものになっていて、どうも苦手だ。と言いながら、愛のメモリーでもないと思うし(松崎しげるか!)、亀は変温動物のはずなので、温もりというのもどうかと思うが、狂歌があると、よりそれらしくなる。前出の「鳴子」と「八橋」も一首づつ詠んでみた。
鳴子
ナルコとは 眠りの病気と 聞くきみは 稲田を渡る 風も知らずか
八橋
オイラーは 七つの橋に 御明答 顰みに習ひて おいらは八橋
どうやら、わたしは、狂歌とはだじゃれであると思い込んでいる、というか、ネタのマニア度が上がりすぎている気が。
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