丸石神その5
2007-11-04


『丸石神 庶民のなかに生きる神のかたち』(丸石神調査グループ編 )(1980)を図書館で借りて、やっと読むことができた。本文執筆者は中沢厚さんが中心だが、石子順造さんらが加わってアート方面からのアプローチもあるところがユニークな本である。残念ながら絶版で、古書市場では2万円ぐらいするみたいだ。写真(遠山孝之さん)は写真集といってよい充実振りで、それを見て、そして記事を読みながら、ざっとまとめた疑問等を以下に示す。
 なお、同書の写真には、このブログにわたしが載せたものはなかった。甲斐の国には数え切れないほど丸石神がおわすのである。
 この本には、若き中沢新一さんも文章を寄せている。リゾームなんて言葉がでてきて、数年後からの活躍を彷彿とさせる。ちなみに、『精霊の王』も、トポロジー云々の説明にはやっぱり閉口したが、氏ならではの芸を楽しんだ。続いて、中沢厚さんのエピソードも期待して、『僕の叔父さん 網野善彦』に手を出した。こちらは、中沢厚さんの逸話も満載で、かなり引き込まれて読んだ。
[かたち・幾何学]
[石造物]

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